関内でCSA勉強会開催 イノベーションと個人情報保護の両立を欧州の先進事例に学ぶ
横浜のシェアオフィス「さくらWORKS関内」(横浜市中区相生町3)で1月25日、第19回CSA勉強会 「欧州の社会課題解決型イノベーションと個人データ保護」が開催されました。
CSA勉強会は一般社団法人日本クラウドセキュリティアライアンス(CSAジャパン)が定期的に開催しているイベントで、インターネット上でやり取りされる個人情報の保護にまつわる最新動向を、会員企業・一般人を問わず紹介しているイベントです。
第19回の今回は「欧州の社会課題解決型イノベーションと個人データ保護」と題し、医療情報のクラウドサービス化に関する欧州諸国の先進的な事例が紹介されました。
講演では、雇用創出や輸出産業化までも視野に入れたEUの戦略的な電子政府政策「eHealth」、国民医療情報データベース開発に市民の参加を促すため関係者間の意見調整役にデザイナーを起用し五感を介して得た気づきをデザインでわかりやすく表現させた「デザインドリブンアプローチ」が紹介されました。また、日本の先進事例として株式会社立デジタルハリウッド大学の「デジタルヘルスラボ・プロジェクト」が紹介され、参加者の自由な発想を引き出すために敢えて個人情報保護の検討を後回しにしたといったエピソードが紹介されました。
講師で医薬学博士の笹原英司氏は「インターネット上における個人情報の保護は、大企業だけでなくスタートアップ企業にとっても最重要の課題である。企業はこれをむしろビジネスチャンスと捉え、イノベーションと個人情報保護の両立に努めてほしい。」と語りました。