12/21(月)成長分野×データ活用ビジネスセミナーVol.3「観光MICEとオープンデータ ~2020に向けて、バルセロナの失敗に学ぶ、データ活用による都市観光の未来~」

※12/18更新:懇親会の会場が変更になりました。セミナー会場で引き続き行います※
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 政府や自治体など公的機関による「オープンデータやビッグデータ」に関する取り組みが活気を帯びています。種々のデータが政府の透明性の向上、政治への参加の促進、マルチセクターによる協働の推進などの原動力となることが期待されています。
 都市の経済活動の重要な要素である観光MICEの分野でもデータの活用には注目が集まっています。データによって人の流れを捉え、それをどう活かすか。旅行者への情報提供の機会をどう生み出すか、多様化する旅行客のニーズに対し、地域資源をどうやってマッチングさせるのか等、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、こうした課題へのチャレンジが求められています。
 本セミナーでは、1992年に開催された夏のオリンピックを契機に一躍観光大国へと発展したバルセロナに着目、元バルセロナ市職員、現マサチューセッツ工科大学SENSEable City Lab Research Affiliateの吉村有司氏に講演していただき、バルセロナの観光産業の光と闇をあきらかにしていきます。
 そして、横浜市内の取り組み事例の紹介の後に、パネルディスカッションでは日本における観光MICEをどう発展させていくべきか、「オープンデータやビッグデータ」の活用というキーワードとともに議論を展開します。
※なお、本セミナーは平成27年度横浜市経済局「オープンデータ活用ビジネス化支援事業」の連携イベントとして実施します。

セミナー概要

・日時: 2015年12月21日(月)13:30-16:30(受付開始13:00)
・場所: 情文ホール(情報文化センター6F、横浜市中区日本大通11)
・参加費:
 - 一般(懇親会なし):3,000円、学生(懇親会なし):1,000円
 - 一般(懇親会あり):4,000円、学生(懇親会あり):1,500円
・定員: 160名 (※ホール座席数:239)
・講師: 吉村有司(元バルセロナ都市生態学庁(バルセロナ市役所)、MITセンサブル・シティー・ラボラトリー、Urban DECODE)他
・主催: NPO法人ヨコハマコミュニティ・デザイン・ラボ、laboratory urban DECODE
・共催: 横浜市経済局
・協力: Code for YOKOHAMA、横浜オープンデータソリューション発展委員会、一般社団法人リンクデータ

プログラム

【13:30 – 13:45】
 ■趣旨説明・「オープンデータ活用ビジネス化支援事業」について
  ・杉浦 裕樹(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ 代表理事)
 ■開会あいさつ
  ・林 琢己(横浜市経済局 局長)
【13:45 – 14:15】
 ■基調講演「バルセロナの観光産業の光と闇〜データ活用で未来を照らす〜(仮)」
  ・講師:吉村有司
【14:15 – 15:15】
 ■観光×オープンデータを展開する企業によるショートプレゼンテーション(各10分)
 ●横浜市の観光・MICE ~ 都心臨海部を中心に ~
  ・高井雄也(横浜市政策局政策部政策課担当係長(課長補佐))
 ●旅行計画の作成と共有を支援するiOSアプリ「TripHugger」
  ・染谷梓郎(TripHugger株式会社代表取締役)
 ●トラベルガイド「Japan Hoppers」の観光情報データの活用方法
  ・野村直人 (Japan Hoppers編集部 編集長)
 ●訪日外国人の観光行動データ解析サービス「inbound insight」
  ・石川豊(株式会社ナイトレイ代表取締役)
 ●位置情報活用プラットフォーム「POSIGEO」
  ・松﨑 智則(富士通ネットワークソリューションズ株式会社取締役)
 ●外国人観光客受入環境基盤の強化に「JAPANCONCIERGE」
  ・小泉 貴義 (株式会社まちづくりプラットフォーム代表取締役)
【15:15 – 15:25】 休憩
【15:25 – 16:20】
 ■パネルディスカッション
 ●テーマ「日本の観光ビジネス、データ活用でどう変わる?」
 [登壇者]
  ・吉村 有司(MIT センサブル・シティー・ラボラトリー)
  ・横田 由美子(日本アイ・ビー・エム株式会社 エンタープライズ事業本部 スマーター・シティー担当次長)
  ・田居 夏生(株式会社NTTドコモ R&Dイノベーション本部 イノベーション統括部 企業連携担当部長)
  ・高橋 巧(横浜市経済局 成長産業振興課長)
 [モデレーター]
  ・庄司 昌彦(国際大学GLOCOM)
【16:20 – 16:30】 クロージング

講師プロフィール

■吉村 有司氏

(元バルセロナ都市生態学庁(バルセロナ市役所)、MIT センサブル・シティー・ラボラトリー)
 愛知県生まれ建築家。バルセロナ現代文化センター、UNESCO Chair(UPC)、バルセロナ都市生態学庁、カタルーニャ先進交通センター勤務などを経て、現在、laboratory urban DECODE共同代表、マサチューセッツ工科大学SENSEable City Lab Research Affiliate、地中海ブログ(http://blog.archiphoto.info/)主催。
 バルセロナオリンピックなど大規模イベントを活用した都市活性化手法や都市戦略を研究する一方で、公的機関という立場からバルセロナの都市計画・都市戦略の立ち上げに携わる。主なプロジェクトに、中心市街地活性化のモデルとして知られるグラシア地区歩行者計画(BMW賞受賞)、バルセロナ市内を走る全てのバス路線を変更したバルセロナ市バス路線変更計画、コンパクトシティーの推奨モデルとして参照されるビトリア市緑の指輪計画(EUグリーン賞受賞)など多数。また、ブルッセルの欧州委員会と共にスマートシティとモビリティを中心とした各種EUプロジェクト(FP7, Horizon 2020)の立ち上げにも参画。ダブリン市役所、ヘルシンキ市役所、バルセロナ市役所など10以上の公的機関・私企業を巻き込んだICINGプロジェクト(2005-2008)ではモビリティ部門の責任者としてプロジェクトをリード。このプロジェクトは欧州におけるスマートシティのはしりとして高く評価され、世界スマートシティ・エキスポ国際会議のバルセロナ誘致に大きく貢献した。
近年は、クレジットカードの行動履歴を用いた歩行者回遊分析手法の開発や、Bluetoothセンサーを用いたルーヴル美術館来館者調査・研究がファイナンシャル・タイムズに紹介されるなど、ビックデータを用いた歩行者分析の分野で世界的な注目を浴びる。
※参照:
・バルセロナオリンピックは何故成功したのか?:http://blog.archiphoto.info/?eid=1170745
・ルーヴル美術館来館者調査・研究:http://blog.archiphoto.info/?eid=1170770
・グラシア地区歩行者計画:http://blog.archiphoto.info/?eid=1170625
・バルセロナ市バス路線変更計画:http://blog.archiphoto.info/?eid=1170754

ショートプレゼンテーション要旨

●横浜市の観光・MICE ~ 都心臨海部を中心に ~
・高井雄也:横浜市政策局政策部政策課担当係長(課長補佐)
2003年横浜市役所入庁。建築局、国土交通省を経て、2014年より現職。
・発表要旨:平成27年2月にまとめた「横浜市都心臨海部再生マスタープラン」を中心に、「横浜市山下ふ頭開発基本計画」や、「みなとみらい21中央地区20 街区MICE施設整備事業」など、最近の都心臨海部における動向についてご紹介します。
●旅行計画の作成と共有を支援するiOSアプリ「TripHugger」
・染谷梓郎:TripHugger株式会社代表取締役
84年東京生まれ埼玉育ち。2010年から5年間「楽天市場」の国際版プラットフォームにて開発を担当。2015年8月に独立し、「させられる旅行、する旅行」をテーマとしてiPhoneアプリ「TripHugger」の日本展開を行う。横浜市在住、mass×mass関内フューチャーセンター入居者。ソーシャルビジネススタートアップ講座2015前期卒業生。
・発表要旨:「TripHugger」は旅行計画の作成と共有を支援するiOSアプリケーションです。ユーザーは旅行計画として《いつ、どこへ、誰と行き、何をするか》を一緒にでかけるメンバーと共有しながら作成できます。旅行計画情報を誰でも公開ができるので、例えば地域のモデルコース情報の整備に役立ちます。当日は今年8月から取り組んでいる東京と横浜のユーザーコミュニティ展開の事例と合わせて、弊社の地域観光開発の取り組みをご紹介します。
●トラベルガイド「Japan Hoppers」の観光情報データの活用方法
・野村直人:Japan Hoppers編集部 編集長
1980年生まれ。英語教材等の企画・編集を経て2015年より現職。
・発表要旨:Japan Hoppersは14言語で日本の観光情報を配信する無料のトラベルガイドです。今回はJapan Hoppersの特徴をご紹介するとともに、観光情報データの活用方法について発表させていただきます。
●訪日外国人の観光行動データ解析サービス「inbound insight」
・石川 豊:株式会社ナイトレイ代表取締役
2005年にネットエイジ(現ユナイテッド)に入社し、新規WEBサービスの立ち上げやネット広告事業においてデータ活用の重要性を経験。2011年にナイトレイを創業し、独自の位置・移動データ収集解析エンジンを開発。訪日外国人旅行者の行動データ解析サービス「inbound insight」やお出かけサポートアプリ「ABC Lunch」に注力中。独自のビッグデータ解析技術で人々の生活を豊かにするというビジョンを掲げる。1983年生まれ、新潟市出身の地図好き。
・発表要旨:訪日外国人の観光行動データを解析するサービス「inbound insight(インバウンドインサイト)」での取り組みやサービス内容ご紹介します。
●位置情報活用プラットフォーム「POSIGEO」
・松﨑 智則:富士通ネットワークソリューションズ株式会社 取締役
・発表要旨:位置情報活用プラットフォーム「POSIGEO」を活用した横浜での取組を説明致します。
●外国人観光客受入環境基盤の強化に「JAPAN CONCIERGE」
・小泉 貴義:株式会社まちづくりプラットフォーム代表取締役
前職の伊藤忠テクノソリューションズで新規事業企画を担当し、GPS・スマートフォンアプリを活用した動態管理サービス立ち上げ等を経験する。
独立後も、地図連動サービスを中心に観光周遊促進を目的とした事業を展開中。
・発表要旨:外国人観光客向け周遊コース作成サービス「JAPAN CONCIEREG」を紹介します。
観光案内所や宿泊施設、駅・空港など、外国人観光客が立ち寄る場所に配備することで、周辺観光情報やおすすめコース、交通案内を各言語で適格に伝えるサービスです。
旅行者自身で旅の目的に応じた周遊コースを簡単に作ることができますので、地域の周遊促進、滞在促進にも貢献しています。
横浜では、外国人観光客受入環境整備を目的とした地域ぐるみの取り組みを進めています。

懇親会 ※会場が変更になりました(12/18更新)※

・日時:12月21日(月)17:00〜18:30(受付開始:16:45)
・会場:情文ホール ホワイエ (セミナー会場内で行います)
・参加費:1,000円(懇親会のみ参加の方 1,500円) 料理・ドリンク付
※「成長分野×データ活用ビジネスセミナー」は、「オープンデータ活用ビジネス化支援事業」の事業の一環として開催します。成長産業分野×オープンデータをテーマに、第一線で活躍するゲストを招いてセミナー・シンポジウムを展開します。
「ビジネス活用のためのオープンデータセミナー」
▽第1回 9月18日(金)「はじめてのオープンデータ」(終了)
▽第2回 10月20日(火)「オープンデータを使ったビジネスモデル」(終了)
▽第3回 1月開催予定  「オープンデータを支える技術(仮)」
「成長分野×データ活用セミナー」(経済局共催)
▽第1回 8月8日(土) 「環境・エネルギー×オープンデータ」(終了)
▽第2回 10月30日(金)「健康・医療×オープンデータ」(終了)
▽第3回 12月21日(月) 「観光・MICE×オープンデータ」
「オープンデータ・ハンズオンセミナー」
主に市内のIT技術者、Webエンジニア等 を対象に、オープンデータを使って実際にアプリを開発するまでの全5回の体験学習を開催する。
▽Vol.1 9月9日(水)オリジナルマップを作って世界に公開しよう!(終了)
▽Vol.2 9月 17日(木)オリジナルマップにレビュー機能を追加しよう!(終了)
▽Vol.3 9月 30日(水)センサーを作ってデータを取得してみよう!(終了)
▽Vol.4 10 月15日(木)データをグラフで可視化してみよう!(終了)
▽Vol.5 11 月5日(木)外部データをつなげてイベント情報アプリを作ってみよう!(終了)
【事務局】
NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
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